精神が不安定な時の仕事への向き合い方
精神的に不安定になりがちな時期とは
会社に勤務をしていると時々精神的に不安定になる時期を経験します。
勤続年数が長いベテラン社員であっても、ちょっとしたきっかけや精神的ストレスによりいつもとは異なる精神状態になってしまうことはよくあります。
ましてそれまで学生生活しか送ったことのない新社会人がいきなり仕事を始めたときはその環境の変化に心がついていかず強い落ち込みを感じてしまってもおかしくありません。
厳しい就職活動を経て仕事を始めたばかりの時期は緊張の連続ですが、それが5月に入り少しまとまった休みをとるとそこでそれまでの疲れが一気に出てしまい再び出勤をするための気力が失われてしまいがちです。
この落ち込みは新人だけでなく全ての働く人に共通する問題であるため、あらかじめどういったときに心が不安定になりがちであるかということを過去の事例から学びその上で対策をとっていくということが大切になります。
参考>>五月病発生中!―元気のない新入社員にどう声をかける?
こうした精神面への対応は、単に仕事を続けていくことができるというだけでなく自分自身の人生を健康に生きていくための重要な防衛策となります。
精神が不安になったときの危険な兆候
できるだけストレスがないように人生を送りたいというのは多くの人が共通して持つ気持ちではありますが、残念ながら全くストレスなく生活をしていくということは社会生活を送っていく以上不可能です。
むしろ仕事をしていく上では適度にストレスやプレッシャーがあった方がよいパフォーマンスをすることができるということもありますので、一概にストレスがあるからそれが人にとって過ごしにくい環境であるということにはなりません。
問題は何らかの精神的ストレスがかかってしまったときに、それをネガティブに捉えるかどうかということです。
ストレスにより精神が不安定になってしまう人に共通しているのが、そのストレスをあまりにも真正面で受け止めてしまうあまり自分自身を過剰に責めてしまうということです。
性格的にまじめであったり、正義感が強く責任感を持っている人の場合は特にその傾向が強くなります。
また頑固な性格で自分が思ったとおりに物事がうまく進まない時に強くストレスを感じてしまうという融通がきかないという性格も時として自分を追い詰めてしまうことになってしまうようです。
性格を直すことはそうそう簡単なことではありませんが、もし強い落ち込みを感じるほど自分を追い詰めてしまうことがあるなら、一旦は仕事のことを忘れて距離を置くなど自分だけの責任でそれが起こっていると思い込まないようにしていくということが大切です。
もし身近な人が自分を追い込む働き方をしていたら
仕事の愚痴をこぼすのは大抵が家族や恋人、親しい友人など近い距離にある人ではないかと思います。
せっかく会ったのにいつも仕事の愚痴ばかり言っているというのはあまり嬉しいことではありませんが、仕事の愚痴が多いということはそれだけ本人にとって仕事が心の大部分を占めているということになります。
あまりにも仕事にだけ固執していると、プライベートで何か楽しいことがあっても素直に楽しむことができず社会生活全体が楽しみのないものになっていってしまいます。
もし身近な人が仕事の愚痴ばかりをこぼしていたり、仕事に大きな悩みを持っているようならまずはその話をよく聞きその上で相手の気持ちが軽くなるように対応をしていくようにしましょう。
このとき「こうすればよくなる」「そのくらい大した悩みじゃない」「もっとつらいことに耐えている人だっている」ような本人の資質を低く見るような意見は厳禁です。
まずは聞き役に徹して相手がどうして悩んでいるかということを突き止め、そこから仕事以外に楽しいことがこんなにあるのだというふうに気持ちをそらしていくようにします。