野菜を調理するイメージ

子どもの野菜嫌いを克服させたい

野菜嫌いの理由

子どもの成長過程では、食べ物の好みが出てくるのは当然のことです。人は「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」という5つの味を感じますが、酸味は腐敗物、苦味は毒物を感じるため、本能的に避ける傾向があります。特に緑の野菜は苦みが多いため、子どもは野菜嫌いになることが多いでしょう。
ピーマン、ゴーヤ、ネギ、春菊、小松菜、セロリなどは代表的な嫌いな野菜ですが、苦かったり辛かったりする特徴があります。しかし、危険ではないとわかると、酸味や苦味がある食べ物も好きになることもあります。年を重ねると味覚が変わる人も多く、基本的には食べられるようになります。子どもは野菜の見た目やにおい、食感が嫌がる主な理由です。パパママの調理方法が下手だからというわけではありませんので、安心してくださいね。

野菜嫌いを克服する方法

野菜の調理方法を工夫して見た目の抵抗をなくし、好きなメニューに野菜を混ぜることで食べやすくなります。
例えば、デコ飯のように、プレートに丸みのケチャップライスをのせて熊さんのように盛り付けることで親近感がわき楽しく食べられるようになります。
また、食事の環境や人数、形を変えることも効果的で、場所や人数の変化が苦手なものでも食べられることがあるので挑戦してみてください。家では野菜をイヤイヤしている子どもの中には、保育園や幼稚園の給食で出てきた野菜は食べているということもあります。環境で甘えていたり、カッコいいところを見せようとしたりする場合もあるので、環境や一緒に食べる相手を変えてみるのもおすすめです。

豊かな食経験を積むために季節ごとの野菜をさまざまな調理法で食べたり、自分で収穫や調理を手伝ったりすることが興味関心に繋がります。野菜に対してポジティブなイメージを持たせるために、野菜が描かれている絵本をよんだり、おままごとで野菜を使ったり、野菜との接触機会を増やしていきましょう。

野菜が食べられるようになる調理法

基本的に味付けを濃いものに混ぜるところから始めるのがおすすめです。
カレーが好きな子どもにはたっぷりお野菜を入れてもクタクタになるまで茹でてしまえば触感も分かりにくくなります。
濃い味がまだ心配という場合は、ハンバーグや餃子、つくねなど、みじん切り状態にして混ぜ合わせるのもおすすめです。ピーマンの肉詰めが苦手な子でも、ピーマンの豚巻きにしたらパクパク食べることもあります。いつもと違う形や味付けにすることで食べられなくなる子どももいるので、様子をみながら子どもの好きな味付けや食べやすいようにしてあげるようにしていきましょう