産後ママがパパに伝えておくべき事
「ママ」になるより「パパ」になるのは難しい
子育てに関する言葉としてよく聞くことに「子供を産んだから親になるのではなく、子供を育てながら親になっていく」ということがあります。
これまでは子育てというと母親の仕事という認識が強く持たれてきましたが、今後女性の社会進出などから男性の育児参加は当然求められる社会的役割となります。
約1年をかけて自分の体の中で子供を育てお腹を痛めて出産をするという母親に対し、父親の場合そうした子供が生まれるまでの過程は外から見守ることしかできません。
ですので最初に紹介した言葉のような「子育てをしながら親になる」というのは母親よりもむしろ父親に強く意識してもらいたい言葉ということになります。
結婚をしたときは周囲も羨むような仲の良いカップルであったのに、子供が生まれたときから不仲になりほとんど口もきかなくなってしまったということもあります。
そうした出産により夫婦仲が変化することを「産後クライシス」といいますが、これは何も男女どちらかばかりに理由があるわけでなく、出産後起こることについて事前にしっかり話し合いをしてこなかったことが主な原因となります。
やってほしいことをしっかり伝えておきましょう
「産後クライシス」は子供が小さな時期だけでなく将来の夫婦生活全般にまで影響する難しい問題です。
なぜ「産後クライシス」が起こるかというと、その根となるのは夫婦それぞれが子育てについてお互いに期待していることにズレがあるからです。
出産をしたばかりの妻にしてみれば、体力も十分に回復していないものの、生まれて間もないかわいい我が子に対しては最高の育児環境を作ってあげたいと思うところです。
しかし夫にしてみると子供はかわいいけれども妻の体調の変化はよくわかりませんし、妻が必死に行っている育児にどう協力してよいかがわからなかったりします。
妻の立場としては言わなくても自分に協力してサポートしてくれる夫を期待するところですが、そこで妊娠前と同じように飲み会に平気に出かけて行ったり、自分の身の回りのこともしない状態を続けられては強い失望を覚えてしまいます。
大切なのはただ相手に期待をするのではなく、妻は妻、夫は夫で今後の育児に関してどういったことをしてもらいたいと思っているかということを都度伝え合うようにするということです。
このとき「このくらいのことはして当たり前」というふうな意識を捨てて、一から家事と育児の仕事分担をするようにするということです。
はっきり記録として残しておくのも有効
出産後できるだけ早いうちに行ってもらいたいのが家族会議としての家事分担です。
このとき単に話し合いをするというだけでなく、きちんと記録として残しておき仕事の分担についてもホワイトボードなどすぐに確認できる形で掲示するようにするということです。
二人しかいないんだからそこまでしなくてもと思うかもしれませんが約束をする人数が少ないからこそあとから分担内容が曖昧になりやすく、いつの間にか有耶無耶になってしまったりします。
出産直後は夫婦関係が一気に悪化する危険のある時期ですが、同時にそれまではなんとなくやってきた生活での協力をしっかり話し合いお互いの気持ちを確認しあう絶好の機会でもあります。
険悪な家庭で子供を育てないためにも、お互いいたわり合うことができる話し合いをしたいところです。