ひねくれた子供に育ってしまわないために心得ておくべき事
子供の口癖にドキッとしたことはありませんか?
近頃の子供は一昔前と比べて随分と精神面が発達しています。
かなり小さい子供のうちから大人に対して生意気なことを言ったり、人の気持の裏側を見透かすようなものの言い方をする子もいるようです。
しかし本来的には子供というのは素直な気持ちを持っているものであり、人の揚げ足をとったり、言葉の裏を勘ぐったりするということはありません。
もしそうしたことをよくする子供がいるとしたら、それは普段からそういった言動をする大人がすぐ近くにいるのではないかということが疑われます。
子供は親の背中を見て育つといいますが、これは良い意味でも悪い意味でも言えることであり普段近くで接している大人の姿はしっかり子供に真似されています。
自分の子供と話していたり、他の友だちと遊んでいる様子を見た時に子供らしくない生意気な言動をしているとしたらそれは親である自分たちに原因があるのだというふうに考えるべきでしょう。
素直でない心がもたらす悪い影響
別にそれも個性の一つなんだから無理に子供に素直さを求めなくてもいいじゃないかという意見もあるかと思います。
確かにそれが本来的な個性ということならよいのですが、幼い子供の時代というのはまだ精神の軸がしっかりしておらず周囲の大人の考え方にかなり大きな影響を受けます。
大人になってから出会う「困った人」のタイプとしてよく挙げられていることとして「まずは否定から入る人」「なんでもネガティブな方向にとる人」「プライドが高くすぐに他人を言い負かそうとする」といったことがあります。
こうした人に共通しているのは目の前で見たものや他人の言動を素直に受け取らず、自分なりの意地悪な解釈をしてしまっているということです。
例えば自分が困っている時に周囲の人から助けてもらったのに、「貸しを作ってあとから面倒を押し付ける気だ」「点数稼ぎのために自分を利用した」といったように捉えるようなケースです。
全く人を疑わないということもそれはそれで問題ですが、長い目で見た時いちいち人の裏を探るタイプよりも素直に受け止める人の方が好かれるというのは間違いないでしょう。
子供と接するときは素直に受け取ってあげる
上記のような「困った大人」を作り上げるのは周囲の大人の接し方です。
極端な例ですが、例えば子供が100点の答案を持ってきたとき「カンニングしたんだろう」「今回たまたま運が良かっただけだろう」といったしなくてもいい揚げ足をとってしまうと、子供は自分の努力や感覚は間違ったことだという思い込みを持ってしまいます。
普段の言動はどうであれ、子供と接するときくらいはせめて「すごいね」「がんばったね」といった素直な受け止め方をしてあげてください。
人やものを否定したり疑ったりしながら考えていくという習慣は大人になってから始めても全く遅くありません。