絵画を買取に出して売却する時のポイント

自宅で遺品整理をしていたら絵画が出てきたけどどう処分すればいかわからない人も少なくないでしょう。

絵画の価値は素人ではなかなかわかりません。有名な作家のものになると贋作もあります。本物だと思って購入した人はがっかりするに違いありません。しかし、贋作でも摸写であれば高価買取をしてくれる絵画・美術品買取業者も存在します。この記事では絵画の売却方法とポイントをまとめてみました。絵画売却を考えている人は是非参考にしてください。

絵画の買取

絵画・美術品の売却方法はいくつかあります。自分で絵画・美術品買取業者に持っていき、ある程度査定をしてもらったのちインターネットオークションに出品する方法です。

オークションなので、実際の査定額よりもアップする可能性もあり、思わぬ値がつくこともあります。ただし、落札後は送料やオークション使用料が発生するほか、梱包や発送などを自分でやらなければならず、相応の手間が必要であるという点も留意しておきましょう。またインターネットオークションだけでなく、代理でオークションをしてくれる会社もあります。こちらは落札平均は70~90%程度で、もし落札されなかったらオークション会社から返送されてきます。

また、オークションという特性上、早くお金に変えたい人にはオークション会社での出品は合っていません。何故なら、入金まで数ヶ月かかることも少なくないからです。ネットオークションやオークション会社は、時間に余裕のある人や今すぐの絵画売却を考えていない人に向いていると言えます。

オークションの他には、専門の絵画・美術品を扱っている会社で買い取ってもらう方法があります。店舗ごとに得意とするジャンルが違うので、所有している絵画と相性のいい買取専門店を選ぶのがベストです。専門店によっては、買取を強化している作家やアーティストを指定していることもあるので、所持している場合であれば優先的に査定してもらうのも手です。

絵画の売却のポイント

野菜や果物に旬があるように、実は絵画のような美術品にも旬があります。

現時点で人気がある作家はもれなく旬と言え、比較的高く売却できます。ですが、亡くなってしまった作家の作品価値が上がるのは稀です。何故なら、作家が絵画の制作活動をできなくなってしまうからです。亡くなった作家の絵画の人気が落ちるのは、時間と共に作家の名前が風化するのもひとつの理由として挙げられます。

亡くなった作家の作品を所有して、塩漬けにしている人を見かけますが、値上がりするかもしれないという願いは期待薄であると言わざる得ないでしょう。

このほかにも、絵画作品の保存状態のよさも値打ちに直結するため、美術品の保存に関しては細心の注意を払う必要があります。例えば、油絵のヒビやカビ、掛け軸なら紫外線によるダメージなどは天敵であるので、日光のあたる場所に置いておくのはタブーです。

また、絵画の需要は景気とシンクロしているので、景気が後退している時は売却しないで保管するのがベターと言えるでしょう。