台風

台風が来る前に備えておきたいこと

毎年のように発生する災害の一つが台風です。
家の中で過ごしていれば、いつの間にか過ぎ去ってしまうことが多く、警戒心が薄い方も多いと思います。
しかし、台風にはさまざまなリスクがあり、予想外の事態が発生するかもしれません。
台風の備えが不十分で、トラブルに見舞われる恐れがあるため、事前の準備はしっかり行いたいものです。
日ごろからの備えと発生時にどのように対処するかを想定しておくことで、被害を軽減することができます。

台風の基本知識と注意事項

そもそも台風とは、熱帯や亜熱帯の海上で発生する低気圧のことです。台風は、海水の温度が高いときに発生しやすく、一般的には7月から10月にかけて多く見られます。
台風は、強い風や大雨をもたらし、洪水や土砂災害、高潮などの被害を引き起こす可能性があります。
台風は予測が難しく、急に進路や強さが変わることもあります。台風が接近するときは、常に最新の情報に注意し、早めに安全な場所に避難することが大切です。

台風時の備蓄食材と必需品

台風は強風や大雨をもたらし、停電や断水、交通機関の運休などの被害を引き起こす可能性があります。
台風による停電や交通障害を考慮し、備蓄食材と水を準備しておきましょう。
備蓄食材は、長期保存ができるものや調理が簡単なものがおすすめです。例えば、以下のようなものがあります。

– 缶詰(ツナ、サバ、コーンなど)
– レトルト食品(カレー、シチュー、ご飯など)
– 乾麺(ラーメン、そば、うどんなど)
– インスタント食品(スープ、コーヒー、お茶など)
– ビスケットやクラッカーなどの菓子パン
– チョコレートやドライフルーツなどの高カロリー食品
– 水やスポーツドリンクなどの飲料水

備蓄食材は、1人1日あたり3食分を目安に用意しましょう。また、賞味期限や保存方法に注意して管理しましょう。
また、水は1人1日あたり2リットルを目安に用意しておきましょう。
必需品は、生活に必要なものや非常時に役立つものがおすすめです。例えば、以下のようなものがあります。

– 懐中電灯やランタンなどの明かり
– ラジオやスマホなどの情報受信機器
– モバイルバッテリーや充電器などの電源
– 救急セットや常備薬などの医療品
– ティッシュやウェットティッシュなどの衛生用品
– 毛布やタオルなどの暖房用品
– 着替えや下着などの衣類
– 現金や身分証明書などの貴重品

必需品は、家族やペットの人数や状況に合わせて用意しましょう。また、防災バッグに入れて管理します。
台風は予測が難しく、いつ襲ってくるかわかりません。事前に備蓄食材と必需品を準備しておくことで、台風時に安心して過ごせるようになります。

住まいの備え

台風の風害から家を守るために、家の周りにある物を片付けて飛散物を減らすことが重要です。

窓ガラスの補強

強風や飛来物から窓ガラスを守るために、雨戸やシャッターを下ろしておきます。
雨戸やシャッターがなければ養生テープや飛散防護フィルムを貼ることを検討しましょう。
これらの製品は窓ガラスの割れを防ぎ、家の内部に破片が飛び散るリスクを軽減できます。

排水溝・側溝の掃除

家の周りの排水溝や側溝、家の雨どいなども掃除しておきます。ゴミや泥、落ち葉などで詰まると、水があふれて浸水や水漏れの原因に。
ベランダやバルコニーの排水溝もチェックしておきましょう。

灯りの準備

停電すると、夕方以降は暗闇で真っ暗となります。
真っ暗な状態でも行動できるように灯りとなるものを用意しておきましょう。
懐中電灯やランタンなどを用意します。
ろうそくは何かの拍子に倒れて火事になる恐れがあるため、専用の燭台を使い、ガラス瓶や不燃性の容器に入れるようにしましょう。

食品や貴重品は高い場所に

浸水のリスクが高いエリアに住んでいる場合は、食品や貴重品、電化製品などできるだけ高い場所に移動させておいてください。

携帯の充電器や電池の用意

停電が発生する可能性を考慮して、スマートフォンは満充電にしておき、モバイルバッテリーを確保しておきましょう。
懐中電灯などの電池切れに備えて、予備の電池も取り出せる場所に確保しておきます。

水を確保しておく

台風では、断水になる可能性も考慮しておく必要があります。浴槽に水を張って生活用水を確保しておきましょう。
浴槽がない場合、洗濯機やバケツなどで確保します。
飲料用の水は水道水を容器に入れて保存しておきます。備蓄の際は、清潔な状態で行いましょう。
飲料用の水として使える期間は3日ほどです。直射日光の当たらない涼しい場所に保管します。

台風は予測が難しく、急な変化に対応することが重要です。
住まいを守るためには、日頃からの備えが大切です。台風がくる前に、ぜひ参考にしてください。
さらに風水害に備えるための高い場所への避難計画も考えておくといいでしょう。

車の台風対策の備え

台風は強風による飛来物や豪雨による冠水、土砂崩れなどのリスクに備えなければなりません。
これは車も同様で、大切な愛車を守るためにも対策を事前に施しておくことが大切です。

テープやビニールをかぶせて雨漏りを防ぐ

養生テープやビニールでルーフ、ドア、ボディの接合部を覆うように貼ることで車内に水が浸入することを防げます。
長時間にわたり雨が続くと、カバーをつけていても水が浸みてくることがあるため、サンルーフや幌車はやっておきたい対策です。

輪留めで車を固定

強風が予想される場合、強風で車が動ないように輪留めを設置するのが効果的です。
特に月極駐車場など屋外で車を停めている場合、車同士の接触を防ぐためにしっかりやっておきましょう。
また、輪留めが飛ばされないように重量のあるものを使うか、タイヤをしっかり噛ませることができるか確認します。

ガラス部分を保護する

飛来物によってガラスの破損が懸念されます。フロントガラスの交換になると8~10万円の費用がかかるため、確実に保護しておきたいところです。
毛布などを被せておくとおきましょう。ただし、毛布は水を吸うと重くなるので、ズレ落ちないようにしっかり固定します。

ボディ全体にカバーをかける

車のボディに傷がつかないようにカバーをかけている方は多いと思います。しかし、台風のような強風時、中途半端に固定していると、カバーがめくれてしまい、擦り傷の原因となってしまいます。
そうならないようにしっかりとカバーを捕縛するようにしましょう。
荷物を包む時に使用するストレッチフィルムでボディ全体を保護する方法があります。
見た目のインパクトはありますが、しっかり台風対策になります。ストレッチフィルムがしっかり巻き付いているのでめくれる心配もありません。
何重にも巻くことでビニールが衝撃を吸収するため、飛来物からも保護してくれます。

安全な場所に移動する

台風が接近する前に、冠水や土砂災害の危険がない安全な場所に車を移動しておきましょう。
おすすめは車を風雨から守ることができる立体駐車場です。
やむをえず屋外に駐車する場合は、飛来物が飛んできそうな場所はできるだけ避けましょう。

避難に車を使うのは避けましょう

台風による大雨により、河川の氾濫などで、道路が冠水する可能性があります。
車内で避難していると冠水により、エンジンが止まり立ち往生するかもしれません。
浸水深が50cmを超えると車内に閉じ込められる危険性もあります。
また、道路上で動けなくなった車は、緊急車両の通行を妨げにもなるため、避難のために車を使うのはできるだけ避けましょう。

ペットの備え

ペットが台風などの自然災害に敏感に反応してしまうことは少なくありません。台風対策をしっかり行っておきましょう。

外で飼っているペットは家の中に避難させる

強い風雨に晒されている状態は、動物にとってよくありません。
また、何らかの拍子で逃げてしまうと、戻ってくる可能性も低くなります。
台風に限らず、自然災害が発生すると迷い犬や迷い猫がたくさん見つかります。
ペットの命を守るためにも家の中へ避難させてください。

餌や水を用意しておく

台風時は外出が難しいので、餌や水は事前に用意しておきます。
これは人間もそうですが、ペットも同様です。
台風時は停電だけではなく断水もあるので、飲み水は確保しておきましょう。

薬も用意する

持病のために服薬しているペットがいる場合、内服薬を多めに処方してもらうといいでしょう。
台風になると病院も閉まっている事が多いので、事前に備えておきます。
かかりつけ医以外からも薬が確保できるように、薬の名前もメモに残しておきます。

台風時の避難計画の立て方と備え

事前に避難計画を立てておくことも重要です。
避難計画では、台風が接近したときにどこに避難するか、どのように避難するか、何を持って避難するかなどを決めておくことです。
避難計画を立てる際には、以下のポイントに注意しましょう。

– 台風の進路や影響を常にチェックする
– 自宅の周辺の危険箇所や避難場所を確認する
– 避難場所への移動手段や時間を考える
– 避難用品を準備する
– 家族や近隣と連絡方法や合流場所を決める
– 避難勧告や警報が出たら早めに行動する

避難用品としては、以下のものが必要です。

– 非常食や水
– 携帯電話や充電器
– ラジオや懐中電灯
– 現金や貴重品
– 身分証明書や保険証
– 救急用品や常備薬
– 洋服やタオル
– マスクや消毒液

台風は予測が難しく、突然の変化に対応する必要があります。
台風に関する情報は、気象庁のホームページや防災アプリから確認するのがおすすめです。電波が入らない場合はラジオも有効です。
警報・注意報の情報を知っておくことで状況を把握しやすくなるでしょう。
台風に備えることは自分や家族の命を守ることです。事前に避難計画を立てておき、安全に避難できるようにしましょう。