老後の事、親子できっちり話し合いましょう
意外にタブー視されている老後の生活の話題
家族間の仲が良く、何でも日常のことを話し合うという家庭であっても案外会話にのぼらないのが老後についての話です。
現在健康で実家で生活している両親であっても、子供が独立して家を出て定年退職をしてからどういった生活をしていくかということについてはあまり深く話し合う家庭はないのではないかと思います。
しかしそうした問題の先送りは突然に体調を悪くしてしまった時に大きな課題となりやすく、介護を誰がどうするかということで親族が一気に険悪になってしまうということもあります。
特に兄弟がいると助け合えるように思えるのですが、それぞれの家族を持った者同士はいくら兄弟であっても急に環境を変える事をお互い躊躇します。
話すきっかけを作るのは難しいですが、できるだけ早い段階で子供や孫と話し合いをしておくことが高齢者自身にとって安心した老後を暮らす安心感にもなります。
話し合いの段階で、家族の世話にならない事を本人が希望しておけば、負担をかけるという心配も減りますし、家族間の納得も大きくなりますのでいざという時の行動がしやすいでしょう。
お金の問題こそはっきりさせておくべきこと
なぜ老後のことについて話し合いがしづらいかというと、それはやはりお金の問題がからんできてしまうからでしょう。
何となく先にお金がかかるかもしれないということはわかっていても、今現在健康であるとそれは遠い未来のことのように思えてしまうためついつい話し合いを先回しにしてしまいがちです。
しかしそうして問題を先送りにしていると、突然に病気などで介護が必要になってしまった時に誰にどう頼むかということで余計な争いが起こってしまいます。
一番よくないのが本人の意志が確認できないまま介護が必要となるということで、その場合かなりの負担を子供や孫にかけてしまうことになります。
話し合いが難しいなら遺書、もしくはエンディングノートを記載しその存在を周囲に示しておくようにしましょう。
また、晩婚化が進んでいる影響で、財産を相続させる人がいないという問題も増えていますので、相続人などははっきりさせておくようにしましょう。
具体的に、もし相続人がいなかった場合の対処法などは以下のサイトに詳しく説明されているので確認してみてください。
➡相続する身内がいない場合、財産はどうなる? | 充実したシニアライフを送ろう!
一番ベストなのは、生きているうちにこれらの問題をクリアにしておくことです。
なかなか話し合いというのは難しいこともありますが、できるだけ元気なうちに意見を取りまとめておくと後々が楽になりますよ。