老後は「一人暮らし生活」がおすすめ
一人暮らしをする老人は満足を感じている
高齢化の問題と平行して起こっているのが独居老人と言われる一人暮らしをする高齢者の増加です。
第三者としては高齢になってから一人暮らしをするなんて大変だろう、というふうに思いがちですが意外なことにアンケートをしてみると現在一人で暮らしている高齢者のうち全体の76.3%が「このままでいい」と考えているという結果が出ています。
ちなみにこの数値は男性1:女性2であるということなので女性で一人暮らしをしている人の回答が圧倒的に多くなっているのですが、それでも高齢になってから一人で暮らすということについて必ずしもよくないイメージを持っているわけではないことがわかるのは貴重な意見と言えます。
介護を身内に頼りたくないという意識
年々高まる高齢者への介護費用が報道されるたび、しばしば聞かれるのが「介護は家族がするもの」であるという意見です。
数年前より芸能人など高給を得ている人が親の介護をしないことが非難の対象になっていたりしますが、実際のところ家族に自分の介護を任せたいと思っている高齢者はそれほど多くありません。
一人暮らしに満足する高齢者の多くが思っているのは「日常のことでは頼っても介護を頼りたくない」という意識です
。
これは毎日の買い物や話し相手というところでは家族と関わりたいけれども、実際にそれぞれの家庭に負担をかけるような介護まで任せきりにしたくないということを示してします。
老人の一人暮らしで問題な点を未然に防ぐ努力を
老人が一人暮らしをしていて実は亡くなって数日経ってから発見された、といった事が問題となった時期がありました。
これは、老人が積極的に社会と関わっていて、外出を頻繁にしていたり誰かと会う約束をしている事で防ぐ事が出来たりします。
また、家事は段取りが必要な場面が多いと言われ、脳の活性化に役立つという説もあったりするので
誰かと暮らして何でもやってもらうよりもむしろ、しっかりと自分で考えて規則正しく生活しながら身の回りの事をしていく事が、健康寿命を伸ばすのに効果的です。
実際には完全に家族に介護をさせずに老後を送ることは難しいのですが、あらかじめそうした意識を持って健康管理をしていくことで一人暮らし期間や健康寿命を伸ばすことは十分に可能です。