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派遣社員と正社員、 どっちの方が条件が良いの?

派遣社員と正社員の差は?

日本における戦後からの給与体系は年功序列制による「職位」による計算に基づくものでした。当時は正規社員の非正規雇用の区別があまり明確ではなくまた長く勤務してくれる人を確保することが多くの職種で必要であったことから、既に勤務をしている人を守るための法律ができていったという経緯があります。

しかし現在では時代が変わり、正規雇用と非正規雇用という全く違った規則により使用するということが当たり前に行われるようになりました。

正規雇用をされる正社員は手厚い社会保障制度や昇進・昇給制度の対象となる一方で、職務に大して大きな責任を負うことになり、非正規雇用となる派遣社員は社会保障制度が手薄になる代わりに自分で働き方を選べるという特徴が見られるようになりました。

これから新たに職を探そうという人にとっては、長期的に勤務ができる正社員としての仕事を見つけたいと思うところかもしれませんが、細かく調べてみると正規雇用の方が非正規雇用よりも良いと一概に決めつけることができない部分も見つけられます。

理系の研究職の求人サイト(開発や研究の仕事の求人|Chall-edge)では、正社員の比率のほうが多いというデータが出ています。待遇や残業代、福利厚生などを鑑みた結果と思われます。どちらもメリットデメリットがありますので、自分に合った働き方を見つけましょう。

一概に派遣社員が劣っているとはいえない

正規雇用・非正規雇用という言葉を聞くと、正社員になれなかった人が派遣社員になるというようなニュアンスがありますが決してそうではありません。非正規雇用としての派遣社員やパート、アルバイトという勤務方法はそれ自体が一つの方法でありライフスタイルによってはむしろ正社員になるよりもよいということがあります。

派遣社員などの非正規雇用の仕事のよいところは、時間給できっちり計算をされるので業務としてすべきことがはっきりわかっているということです。正社員の場合にはサービス残業など長時間労働の対象となることも多く、職種によっては時間給が非正規雇用よりも低いということもあったりします。

子育て中の女性など、時間的拘束をされたくないという人にとってはきっちり定時であがることができる人にとっては非正規雇用としての働き方の方が便利であったりします。

今後は国策として「同一労働同一賃金」により非正規雇用と正規雇用の賃金格差が縮められることが決まっています。現在は不利なように思われている非正規雇用もこれが実現することでより能力に応じた給与を得やすくなっていくのかもしれません。